2012年5月7日月曜日

ティングラヤン(Tinglayan)

ティングラヤン(Tinglayan)、
チコ川の支流ブノグ(Bunog)川の両側にまたがる町。
すぐそこに、その橋がある。


白い建物がゲストハウス、"スリーピング・ビューティ・イン"
緑色の屋根がそのサリサリ・ストア。

バスルームはボクには厳しい(歯磨きや洗濯は難しい)が、部屋は広い。
一人一泊200ペソ(1ペソは約 2円) 
実際、飲食代に金がかかるが、食事はおいしく、冷たいビールがある。
電気がボントックから通ったのは 2005年ごろらしい。
最初の晩から翌朝までずっと停電でロウソク頼りだったが・・・

この宿を起点に部落巡りをするのが道理、というティングラヤンのポジションだが、
お金持ちのツーリストはボントックのホテルからプライベートカーで毎日往復している。

間もなくチコ川の水嵩が増すと、
ティングラヤンから長くはタブックに至るラフティングのシーズンに突入し、
賑やかになる。


ティングラヤンにいるとブノグ川西側の山の峰が見える。
その形を、横たわる美女のシルエットに見てとるわけだ。
そしてあるときは、それにまつわる伝説が語られるのだ。

右に頭を向けて横たわる"スリーピング・ビューティ"の横顔。
右から、髪、額、閉じた目と睫毛、鼻から顎と首へのライン。

彼女の全身がそこにある、というがボクはそこまで判然としない。
とにかく、彼女はグラマーではないようだ。

そうだ、かかる雲は"ブランケット"なのだ、とティングラヤンの古老が言った。


E-5+ZD14-35
(2012/05,Tinglayan, Kalinga,Philippines )