2013年4月15日月曜日

Lubo-4

Luboで刺青をいれているのは、70代以上の女性たちだけだ。
彫師の男性が世を去ってから、その伝統が途絶えようとしている。
タブックの町でも刺青をいれた老女に出会うことはある。

腕だけではない。胸部も彫られている。

みなさん、おしゃれだ。
撮らせずに、身繕いをなさる。

カリンガといえば、コーヒーとタバコ。
市場でもこの二つは高値で商われるが、現在は
自家自給のためにつくっているようだ。
乾かしてから、噛みたばこにする。

ブラウンシュガーで甘くしたコーヒーが毎朝、
魔法瓶に用意される。
基本、アラビカ種。いろいろ栽培することもあるとか。

コーヒーのプランテーション。
背景は森林の急斜面の樹。

E-5+ZD14-35
(2013/04,Lubo, Tanudan, Kalinga,Philippines )

Luboは、交互に運行する"バス"一台が故障したため、3泊した。
帰れなかったのだ。
泊まったのは有力者の一家の一軒で、最初の夜にやりとりをした。

「Luboの中にいる限り案ずることは何ひとつありません」

「では、ボクの身に何か起こった場合、ファミリーが復讐する、
というのは本当ですか?」

「何年かけてもリベンジをします。どのような形でリベンジを
するかは、ファミリーで話し合います。
危害を加えられたり、物を奪われたり、ケースによって....
ゲストのあなたは、その一員とすでに見なされています」

だから、ボクは気分良く飲んだくれていられたのだ。