2010年6月8日火曜日

Seediq Bale 賽德克˙巴萊 (2)


E-3+ZD14-54 (10/05,Taoyuan)

 ロケの現場のようすです。コケのようなものが枝から垂れ下がった古色蒼然とした森の風景は人工ではなく,自然のものです。

 宿に帰還すると,黄さんが映画の筋立てを話してくれました。日本(政府/台湾総督)を間にして対立するふたつのタイヤル族の物語....しかし,ビデオ・クリップによると,霧社事件を題材にしているのですね!? なんだ,教わるまでもない...。日本のニュースにも映画のことは出ていました。

 映画は事件の首謀者モナ・ルーダオをヒーローとして描いているのかもしれませんが,史実において,ボクは彼を全く理解できないでいます。
 それは周到な計画のもとに起こした殺戮でした。首を刎ねられた134人の日本人のほとんどは運動会に集まった婦女子です。(ある婦人だけは便所に匿った子供たちと共に助かった)
 ヘッドハンターの勇者たちは最後は家族を道連れに名誉のために自決するのですが,事件では首狩りの本能が理性に勝ったのでしょうか。何のためらいもなく,女子供を襲ったのでしょうか。

 Wikiの霧社事件の記述は反日本寄りだと感じます。関心のある方はいろいろ調べられることをお勧めいたします。

 映画には馬政権の反日政策の力がはたらいている,という意見がありますが,それは違うように思います。さて,どんなエンターテインメントに仕上げてくるでしょう....公開は来年8月の予定。