2010年6月5日土曜日

大渓 -2(Dashi-2)


 元 大渓神社の境内にあるクスノキ。日本時代,クスノキからとる樟脳製産で台湾は栄えた。
 鈴木商店の興亡を描いた小説 玉岡かおる (著) お家さん に詳しい。



 古老のひとりが言った。「日本のものは全部無くなってしまった。? ああ,もったいない」

 かつて抗日戦で命を落としたタイヤルの戦士と日本軍人を弔って建てられた日本時代の慰霊碑は,円柱の台座4つだけを残して"復興亭"のあずま屋に作り替えられた。


 大渓神社の狛犬が残っている。台座に「奉納」の文字が刻まれている。
 柵のむこうは大漢渓。


 どこか違和感がある参道の石灯籠は,新たにつくられたもの。


 日本時代の石灯籠かなにかの石材が,囲いのなかに集められている。



 神社本殿の階段が残る。


 日本時代,1934年につくられた大渓橋(大渓吊り橋)。夜はライトアップされる。

 大渓橋から見た,大漢渓の奇観と上流の武嶺橋。


E-3+ZD14-35 (10/05,大渓)

参考文献: 九份・淡水・桃園と台北近郊-旅名人ブックス109(日経BP,2008)