2021年2月23日火曜日

吸血昆虫ブユの不思議な世界 (Books)


吸血昆虫ブユの不思議な世界
謎めいた新種の発見と新興寄生虫感染症の解明

高岡 宏行 (著)

明石書店 (2020/9/28)


専門的な内容だが、長年にわたる昆虫採集のようすは、
大変に、読んで楽しい。
例えば、マニラのエルミタ地区に部屋を借りての研究や、
北ルソン、バナウェへの小旅行による採集とか。
ボクが初めて渡比するより少し前の 1980年のことだから、
気が遠くなることではあるが。

ハエの仲間のブユ、その一部は、
野生のほ乳類や家畜の体内に寄生する糸状虫(しじょうちゅう)を
ヒトなどにうつす。

例を挙げると、フィラリアは、イヌ糸状虫の一種である。

ブユは、流水や清流が発生源で、珍しい虫ではない。
ボクの場合は、毎年の初夏の山歩きで、多かれ少なかれ、
刺されて、痛痒くなる。