ホスト家は村の中心にあり,
決めごとの伝達を聞きに村人が集まっている。
彼らの関心は,突如やってきた日本人にある,
と見え見えの視線。
翌朝,村人のボクに対する眼差しが
いささか変化した。
あとで認識したこと...
ボクがホスト家の保護下にあると
知れ渡った,というわけだ。
近年,フィリピン人旅行者がいきなり
入村しようとするのを止められ,
タブックの町へ引き返すのに,
バス終点で半ば野宿したとか。
そうした面倒があるが,
ボクに危害が加えられれば,
ホスト家がそのリベンジを果たす,という
部族の仕来りに身をゆだねて
呑気に酒に酔っていたのだった。
E-5+ZD14-35
(2013/04,Lubo, Tanudan, Kalinga,Philippines )