2009年12月15日火曜日

道化師の涙

E-3+ZD14-35(09/11/10,富山市)

 ヤマナラシの木が好きだ。
 まちまちに,音符を配したごとく表情があり,幹から伸びた枝も白く,そして柔らかくしなる。とはいっても,ふいに折れることがあるので乱暴に枝を手繰るのは禁物だ。
 春,たくさんつける葉は,幼犬の耳のように羽毛が
豊かで,ずっと触っていたくなる。ところが,顔を近づけると刺激香を発散するので涙が出て,止まらない。
 扱いがたいこの木は,秋の夜の貴賓 ムラサキシタバや赤いシタバガが好む,ポプラの仲間。